【聞き取れない理由も解説】だれでも上達できる英語のリスニング勉強法

英語リスニングが上達したい人
「英語が聞き取れない、、、。誰でも出来るリスニングの勉強法が知りたいです。あと、リスニングが苦手だけどネイティブの人が話す英語をスラスラ聞き取れるようになりたいです。

このような疑問にお答えします。

✅本記事の内容

  • 英語のリスニングが出来ない理由を解説
  • 失敗しないためのリスニングの勉強方法
  • ちゃんと上達するためのリスニング勉強法
ちゃんくま
ちゃんくま

この記事を書いている私は、

1.自分で独学方法を研究した結果、京大に合格

2.センター英語リスニングはほぼ満点、センター英語も9割

3.その後京大の大学院を卒業、そして研究者になる

4.京大の大学院を卒業したあと、研究で日常的に英語を使用

5.海外での労働経験、国際学会での発表経験あり

そんな私が勉強に関する情報を書いていきます。

この記事では、私が英語の初心者のころ、リスニングに苦労した経験に基づいて、リスニングができない原因とリスニングが出来るようになるための勉強法を解説しています。

結論、リスニングは、

  • 丁寧に教材の音を聴く
  • 教材の書き起こしも読みながら丁寧に聴く
  • 音に気をつけながら英文を丁寧に音読する

この3つを継続して行うことで確実に身についていきます。以下ではあなたがリスニングができない原因とリスニングができるようになるための勉強法を詳しく解説していきます。

英語が聞き取れない理由【原因は勉強不足と音の変化です】

単語を知らない、語彙がない

リスニングができない理由の一つとして、単語を知らないというのが挙げられます。単語を知らないと、そもそも聞いても理解できないです。さらに、英単語を知ってると前後の文脈から文章の内容が想像出来ますが、単語を知らないと想像出来ないので、単語を知らないとリスニングがとても難しくなります。

単語を知らないせいでリスニングが出来ないのかどうか、を調べる簡単な方法があります。それは、リスニング教材の書き起こしを読んでみることです。

リスニング教材の書き起こしを読んでみて、意味がわかる場合、単語力はOK。

リスニング教材の書き起こしを読んでも意味がわからない場合は、単語力(か文法力)が不足しています。

単語の発音を知らない

単語の発音を知らないと英語のリスニングをするのが非常に困難になります。なぜかというと、音と単語を結び付けられないからです。わかりやすい例は、appleが「アップル」じゃなくて「アポォ」。

単語の正しい発音を知らないと単語が理解できないため、発音を正確に把握するというのは重要です。

発音を学ぶ時にオススメなのがフォニックスです。こちらの記事でフォニックスについて書いているので正確な発音を学びたいときに是非、学んでみてください😌

【音がくっつく】発音の変化を知らない【リエゾン・リンキング・リダクション】

英語は単語で発音するときと、文章で発音するときで発音が変わってきます。発音の変化を耳で理解していないと、音の聞き取りができなくなります。

たとえば、

「Check it チェキット」、「meet you ミーチュー」、「get out ゲラウト」

のように、簡単な単語でも、他の単語を結びつくことで音が変化して知らない音に変化してしまいます。

こういう変化を知っておかないと、英文を聞き取ることは出来ません。

日本語にない音、日本語で区別できない音を聞き取れない

非常に難しいですが、日本語にない「th」や、日本語では区別しない「R」と「L」の音を聞き取れないとリスニングは完全に聞き取れる様になりません。

しかしながら、聞き分けること自体は難しいのですが、文脈で割と区別できるので実用上はそこまで心配しなくてもOKです。

余談ですが、日本語にない音はリスニングよりもスピーキングの方が大変です。

私の場合、ドイツ人の友人に「really?」と言ってもめっちゃ笑われて、「おまえの発音は違う」言われっぱなしでした。なので、RとL、thについてはスピーキングの訓練したほうが役に立つかもです。

表現を知らない 

表現を知らない場合、音が聞き取れても意味が理解できなくなってしまいます。以下が具体例です。

文法知識がない

文法知識がない英文は、音は理解できても内容が充分に理解できません。

例えば、下の文章、

Making an effort will expand your limit.「努力することはあなたの限界を広げます」

この文章は、「Making an effort」 が主語だという認識がなければ、ちゃんと訳す事ができません。

イディオムやphrasal verbの意味を知らない

また、イディオムやphrasal verbを理解していなければ、英文を誤訳する可能性があります。

put は「置く」ですが、put on は「着る」という意味になります。

意味を取り間違えた場合、頭の中の翻訳があさっての方向に行く可能性があるので、注意が必要です。

特殊な言い回し

また、特殊な言い回しにも注意が必要です。たとえば、

have a crush on somebody は、「誰かに恋をする」という意味です。crushの直訳と全然関係ないですが、意味を知っておかないとリスニングの途中でチンプンカンプンになりがちな英文です。このタイプの英文にも注意が必要です。

日本語に訳していて間に合わない

これは結構ありがちなんですが、丁寧に訳そうとするあまり頭のなかで訳してしまうので、リスニングがどんどん遅れていきます。たとえば、

Yesterday, I bought an apple and baked an apple cake. After cooking, I went to my friend’s house and gave that cake to her.

↑の文章を

apple → 「りんご」、cooking → 「料理する」、friend → 「友達」

というふうにいちいち日本語に訳したあと、日本語の語順に変換して、

「昨日、りんごを買って、りんごのケーキを焼いた。料理のあとに友達の家に行き、ケーキを友だちにあげた」

というふうに丁寧に頭の中で変換していくと、話されている英語にどんどん遅れていきます。

そうならないために、英単語のままでイメージが浮かぶようにすると聞き取れるようになっていきます。以下の図のようなイメージです。

この図のように、英単語を日本語に訳して理解するのではなく、英単語でイメージが湧くようにしましょう。

加えて、文章の前の方から区切って訳していきましょう。↓のイメージです。

Yesterday(昨日), / I bought an apple(私、買った、りんご)/ and baked an apple cake(そして焼いた、りんごケーキ). /After cooking(料理のあと), /I went to my friend’s house(私、行った、友達の家に)/ and gave that cake to her(そして、あげた、ケーキを、彼女に)./

若干強引に聞こえるかもしれませんが、このように訳せば、音に遅れないで意味を理解することが出来ます。リスニング力を上げるための重要なテクニックですね。

リスニングの学習時間が短い 

リスニングが出来ない人は、単純に勉強時間が足りていない可能性があります。

また、「英語の読み書きは出来るけどリスニングが出来ない」という人も、「リスニングの勉強時間」が足りていない可能性があります。

学校のカリキュラムでは、どうしても読み書き中心に教えるのでリスニング・スピーキングの時間が短くなりがちです。

私も、英語の文法問題や長文問題は得意でしたが、ネイティブの話す英語が全くといっていいほど聞き取れませんでした。その原因は「リスニングの勉強不足」でした。

だから、リスニングが出来ないのは、勉強時間が足りていない可能性があります。

ただ、文法がしっかりしている人は、リスニングの訓練をしっかりすればものすごいスピードで成長出来る可能性があります。私もそうでした。

リスニングはコンスタントに続けていれば確実に力になります。一日たった10分でも、時間をとって確実に勉強時間を積み重ねていくと良いですよ。

失敗するリスニング勉強法【聞き流しは微妙です】

受動的に学習している

聞き流し、聞くだけ、海外ドラマを見るだけ(日本語字幕)の場合は、あんまり勉強にならないです。受動的に学習していると、記憶に残りづらく、勉強の効率が非常に悪くなります。

私も大学生の頃、アメリカのアニメをひたすら見まくっていましたが、かけた時間の割に表現が記憶に全然残っていません。

受動的に学習するのは、おすすめしません。

英語教材を聞き流してる

上の話にも通じるのですが、聞き流し教材はあんまりおすすめできません。確かに、勉強した気にはなりますが、かけた時間の割に成長が遅いです。

聞き流すだけではなく意味をしっかり理解しないと、リスニングの音は雑音と変わらず英語は上達しません。

聞き流しは楽そうだし、聞いてるだけで英語が出来るようになったら素晴らしいのですが、確実に、効率的にリスニングの能力をつけたい人にはおすすめしません。

自分のレベルに合ってない

自分のレベルに合っていない教材を使うのもおすすめできません。自分のレベルに合っていない教材は、成長につながらないです。

具体的に言うと、難しすぎるリスニングは雑音になってしまうし、簡単すぎるリスニングは新しい発見がないです。

確かに、難しい教材を勉強して早く出来るようになりたい気持ちもわかりますが、難しすぎる教材はかえって逆効果です。

リスニング力をつけるのは長い道のりなので、自分のレベルに合った教材を確実に積み重ねていく方が、長い目で見ると確実に最短距離です。

社会人向けに、自分にあった教材を見つける方法を、こちらの記事に詳しく書いています。高校生向けはこちらに書いています。

自分のレベルに合った教材を学んで、確実に成長していきましょう。

【丁寧に聞いて】ちゃんと上達するためのリスニングの勉強法【声に出しましょう】

結論から言うと、初心者の人がリスニングが上達する勉強法は、

  • 丁寧に教材の音を聴く
  • 教材の書き起こしも読みながら丁寧に聴く
  • 音に気をつけながら英文を丁寧に音読する

この3つをしっかりと行うことです。この3つをしっかりとこなせればリスニング能力は確実に上がっていきます。この勉強法を行うときに意識するべきポイントも含めて、説明します。

母音子音の音を習得する

リスニング初心者の頃はどうしても聞き取れない音があります。聞き取りが難しい音があったら、発音記号をしっかり確認して、ちゃんと発音を練習しましょう。発音できる音はちゃんと聞き取れるようになるので、しっかりと身につけましょう。

【リエゾン】音のつながりを学ぶ【リンキング】

英単語は、単語で発音されるときと文章で発音されるときで発音が変わるときがあります。

具体的には、単語の音が、前の単語の音とつながってしまうことがあります。これをリエゾン(リンキング)と呼びます。(呼び方は覚える必要はないですが、単語と単語がつながってしまう現象は覚えた方がいいです。)

前にも書きましたが、

「Check it チェキット」、「meet you ミーチュー」、「get out ゲラウト」

ここらへんの音の変化が起きることをしっかりと頭に入れておかないと、聞き取れるようになりません。

どのように頭に入れるかというと、パターンを身体に染み込ませてしまうのが手っ取り早いです。具体的には、次の方法を行うといいです。

初心者は丁寧に聞いてから読む

丁寧に聞くことを「精聴」といいます。

初心者に一番オススメなのが、「精聴+音読」で、一番効果的にリスニングの能力を伸ばしてくれます。

丁寧に聞くことで、英語の文章と単語と音を結びつけて、さらに音読することで記憶への定着を促進します。

正直、初心者にやってもらうのは、この精聴と音読だけでOKなぐらい重要な勉強法です。

音読には、オーバーラッピングやシャドーイングなどがあります。初心者の時期は、しっかりと音を覚えるつもりでオーバーラッピングを重点的に行うといいと思います。

聞こえるようになってきたら、たくさん聞いて話す【読むとさらによし】

精読を続けて、だんだんと聞こえるようになってきたら、たくさん教材を聴いて、インプットの量を増やしましょう。

1.発音記号の知識があって、2.音のつながりが意識できれば、

後はパターンを増やすだけでどんどん聞き取れるようになっていきますし、たくさん聴くことで英語の会話の流れをつかみやすくなり、会話の全体の流れを把握しやすくなります。

加えて、話す訓練をすることで、英会話が記憶に定着して、引き出しが増えていくのでどんどんと話せて聞ける様になっていきます。

基本を身につけたあとは、ガンガン聴いて話して、リスニングの能力を高めていきましょう。

まとめ

正しい方法でリスニングを勉強することで、確実にリスニング力は上がっていきます。具体的には、

  1. 正しい発音で単語を覚える
  2. 単語同士がつながった場合の発音を覚える
  3. 自分のレベルに合った教材を丁寧に聴いて、話す
  4. 基本が出来てきたら、教材の数を増やす

これをしっかりこなすことで確実にリスニング力は向上していきますので、毎日コツコツ継続していきましょう!

コメント